玄関や部屋で灯油の匂いを消す方法と床への漏れ対策

アイキャッチ 家事の知恵

暖房用の灯油を補給するとき、不慮のこぼれや手につくことで生じる匂いは意外と頑固です。

灯油専用の自動ポンプが普及し、以前に比べて直接触れる機会は減りましたが、それでも蓋を閉めたり、ホースから漏れたりすることは珍しくありません。

室内に灯油をこぼすと、その匂いは部屋中に広がり、窓を全開にしてもなかなか取り除けません。

今回は、玄関や室内で灯油の匂いを消すコツや、大量にこぼれた際の対応方法、匂いがどれくらい持続するかを解説します。

玄関や部屋で灯油の匂いを消す方法

灯油

灯油の保管場所に困ることもあるでしょう。

外に置くのは心配ですし、家の中では匂いが気になりがちです。こぼれると、その匂いは強烈に残ります。

匂いを防ぐためには、蓋をしっかり閉めることが必要ですが、それでも室内に匂いが広がることがあります。

消臭スプレーは一時的な解決に過ぎませんが、重曹や茶殻、コーヒーの粉などが効果的に匂いを取り除きます。

重曹

重曹をこぼれた灯油の上に振りかけると、灯油を吸収し匂いを消します。

使用後は掃除機で吸い取りましょう。これは玄関のカビの匂い除去にも役立ちます。

茶殻・コーヒーの粉

お茶のカテキンやコーヒーの粉は、匂いを吸収する特性があります。

使用後の茶殻やコーヒーの粉を乾燥させておくと便利です。

コーヒーの粉はタバコの匂い除去にも効果的で、室内に置いておくと良い香りが楽しめます。

床にこぼれた場合の対処法

灯油

灯油をこぼした際は、新聞紙やキッチンペーパーで念入りに拭き取り、匂いの拡散を防ぎましょう。

少量であれば、消毒用エタノールが有効です。

エタノールは灯油を溶解する性質があり、吸収後には新聞紙や不要な布で拭き取ると良いでしょう。

大量にこぼれた場合

大量に灯油をこぼした場合でも、慌てずに対処しましょう。

フローリングのワックスが剥がれることもあるので注意が必要です。

まずは換気を行い、新聞紙や不要な布で灯油を吸収させます。

その後、小麦粉を使い、さらに灯油を吸収させましょう。

10分程度放置した後に掃除機で残った小麦粉を取り除きます。

これで床のシミや匂いを抑えることができます。

少量の場合も同じ方法が有効です。

床からの匂いを取り除く方法

灯油

小麦粉を使った匂い対策を以前お伝えしましたが、匂いが残る場合は、食器用の中性洗剤で拭き取る方法が有効です。

中性洗剤を40~50℃のお湯で薄め、その溶液をスポンジに含ませて床を拭くと良いでしょう。

特に無垢の木製床では、洗剤を含ませた布で軽く絞り、それで拭くことをお勧めします。

匂いは2~3日続くかもしれませんが、時間が経てば自然に消えます。

更に、柑橘類の皮やレモンの汁を使うと、匂いを根本から取り除けます。

匂いは自然に消えるのか?

灯油が床にこぼれた場合、匂いはすぐには消えません。

揮発性のため、少量なら1~2ヶ月で自然に薄れていきますが、カーペットなどにこぼれた場合はもっと時間がかかることがあります。

早く匂いを消したいなら、適切な処理をお勧めします。

コンクリート床での対処法

灯油

庭やガレージのコンクリートに灯油をこぼすこともあるでしょう。

コンクリートはアルカリ性で、灯油は時間が経てば蒸発しますが、細かい粒子に染み込みシミを残すことがあります。

こぼれた後は、新聞紙や古布で拭き取り、重曹を撒いてから5分放置し、その後ほうきで掃除し、中性洗剤を使って最終的に湿った布で拭き取ると、匂いもシミも取れます。

自然発火のリスクとその対策

灯油

灯油の引火点は40℃以上、沸点は170~250℃です。

高温になると危険ですが、通常温度では自然発火の可能性は低いです。

直射日光を避け、涼しく通風の良い場所に保管してください。

冬の間に余った灯油は、半年で酸化するため、その前に使い切ることを推奨します。

使い切れなかった灯油は、引き取ってくれるガソリンスタンドで処分してもらいましょうが、全てのステーションで対応しているわけではないので、確認が必要です。

玄関や室内の灯油匂い対策のまとめ

灯油は冬に必要なものですが、こぼれると匂いが問題になります。

迅速な対応が大切です。重曹やコーヒーの粉、茶葉の残りかすで消臭できます。

床にこぼれた場合は、まずは消毒用エタノールで処理し、次に小麦粉で吸収させ、最後に中性洗剤で拭き取ると良いでしょう。

灯油使用時は、換気を心がけ、こぼれた際にはすぐに対処してください。

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