カツレツやフライドチキンの添え物やサラダに欠かせないキャベツの細切りは、日常の料理にもよく使われます。
レストランで出されるような柔らかくて軽いキャベツの細切りは、ドレッシングやソースを足すだけで、止まらなくなるほど美味しいですね。
家でレストランのようなキャベツを作るのは難しいと感じる方も多いかもしれませんが、正しい切り方とちょっとしたコツを覚えれば、自宅でもレストラン品質の柔らかいキャベツを作ることができます。
キャベツの細切りを柔らかくするには、ブロック状に切るのではなく、キャベツの葉の切り方に工夫が必要です。
主要ポイント：レストラン品質の「柔らかいキャベツ」の切り方
想像してみてください。カツレツ屋で出されるような、細くて柔らかいキャベツの細切りを。
家でやってみてもなかなかうまくいかないかもしれませんが、実は、キャベツの細切りをする際の方法と、その後の扱い方のポイントをいくつか覚えるだけで、簡単にレストラン風の「柔らかいキャベツ」を作ることができるんです。
キャベツの細切りを柔らかくする4つのコツ！
- 内葉と中心葉の2種類を使う
- 芯を取り除き、形を整える
- 葉を2〜3枚重ねて、巻いてから繊維を断ち切るようにする
- 水で洗ってパリッとさせる これらのステップを見ていきましょう。
内葉と中心葉を組み合わせて使用 キャベツには外葉、内葉、中心葉の3部分があり、細切りには弾力のある色鮮やかな内葉と、柔らかい中心葉が最適です。
この2つの部分を組み合わせることで、柔らかくて見た目も美しい細切りができあがります。
まず、外側の葉を2〜3枚取り除き、内葉と中心葉を適量取って使います。内葉に関しては、農薬の心配が少ないので、必要に応じて水洗いをします。
ちなみに、最初に取り除いた外葉も捨てずに、炒め物や煮込み料理に活用すると良いでしょう。特に炒め物に加えると、野性味あふれる食感を楽しむことができ、耐煮性を活かした料理にも適しています。
芯を取り除いて形を整える キャベツの葉を1枚ずつ取り、白く太い芯部分を三角に切り落とします。
これにより、細切りしやすくなります。特に柔らかい中心葉を扱う時は、大きな芯がある場合にのみこれを行います。
葉を2〜3枚重ねて、巻いてから切る キャベツの葉を2〜3枚重ね、端からしっかりと巻き上げた後、キャベツの繊維が走る方向と直角になるように、繊維を断ち切るようにして細切りにします。
葉を小さく丸めることで、包丁を動かす範囲が狭まり、より細く切ることができ、結果的に柔らかな食感が得られます。
繊維に沿って切るとシャキシャキとした食感に、繊維を断ち切るように切るとより柔らかい食感が得られます。
このようにして、キャベツの細切りを家庭でもプロ並みに柔らかく、鮮やかに仕上げることができるのです。
これらの技術を使って、様々な料理に美味しいキャベツの細切りを加えてみましょう。
初めは少しコツを掴むのに時間がかかるかもしれませんが、一度慣れればどんなドレッシングやソースとも相性が良い、ふんわりと柔らかいキャベツの細切りを楽しむことができるようになります。
冷水でシャキッと仕上げるコツ
冷たい水を入れたボウルに、細かくスライスしたキャベツを入れて軽くかき混ぜ、約1分間そのままにしておくだけでOKです。
キャベツの内葉と中心葉の割合は、見た目の色も考えながら、ご自身の好みに応じて調整してみてください。
レストランではあまり見かけないかもしれませんが、色をより鮮やかにしたいなら、きゅうりや緑のピーマン、青じそを細切りにして加えるといいでしょう。
ただし、キャベツに含まれるビタミンB群やビタミンCは水溶性で、水に長く浸すと流れ出てしまうので、その点は注意が必要です。
最後にザルでしっかりと水気を切り、よりパリパリ感を求めるなら野菜用の水切り器を使うのがおすすめです。
細切りキャベツの保管方法
余った細切りキャベツや、事前に用意しておいた細切りキャベツは、保存には冷蔵を推奨します。
細切りキャベツの冷蔵での保存方法
細切りにすると空気に触れる面積が増えるため、キャベツは傷みやすくなります。通常、2〜3日が保存の目安となります。
冷蔵での保存方法１
キャベツをしっかり水切りした後、ジップロックバッグや他の密閉できる容器にキッチンペーパーを敷いてその上にキャベツを入れ、冷蔵庫で保管します。
キッチンペーパーが湿気を吸収し、キャベツが乾燥するのを防ぎます。
冷蔵での保存方法２
適量のキャベツを容器に入れ、水で覆い、レモン汁や少量の酢を加えます。
容器には蓋をし、冷蔵庫で保存します。レモン汁や酢はキャベツの酸化を防ぎ、変色を避けることができます。
ただ、細切りキャベツを水に長時間浸すと、栄養素や風味が損なわれる可能性があります。
冷蔵保存する際は、乾燥と変色を防ぐバランスを見極めることが大切です。
細切りキャベツを長持ちさせる冷凍方法
予め準備した細切りキャベツは、冷凍することで約1ヶ月間保存することが可能です。
細切りキャベツの冷凍テクニック①
- キャベツの水分をしっかりと取り除いた後、冷凍用の密閉袋に入れます。
- 袋の中の空気を可能な限り抜き取り、酸化を防ぎます。
- 冷凍庫に入れる前に、金属製のトレイ上で急速に冷凍すると良いです。
この方法で冷凍したキャベツは、揚げ物の付け合わせには不向きですが、スープや炒め物など、加熱調理する料理にはぴったりです。
細切りキャベツの冷凍テクニック②
- 生の状態で直接冷凍することも可能ですが、一度軽く茹でてから冷凍すると、キャベツの食感をより良く保持できます。
- 細切りにしたキャベツを沸騰した水で約15秒茹で、直後に冷水で冷やして色止めをします。
- 水気をしっかり切った後、フリーザーパックに入れて冷凍庫で保存します。
まとめ
この記事では、「自宅で作るふんわりお店風キャベツの細切りのコツ」と題して、キャベツの細切りを美味しく仕上げるための切り方と処理方法を紹介しました。
- 内葉と中心葉を組み合わせて使う
- 芯を取り除いて形を整える
- 葉を2〜3枚重ねて巻き、繊維に対して細かく切る
- 水にさらしてサクサク感を出す
特に、キャベツの葉を巻いてから細切りにする方法は、キャベツをふんわりとした食感またはサクサクとした食感に仕上げるカギとなります。
初めての方でも、少し練習すればどんなドレッシングやソースにもよく合う、お店のようなキャベツの細切りを作ることができるようになります。
ぜひこのテクニックを試してみてください。
